犬山市 今井小学校
南海トラフ地震に向け、地域の防災力を上げ、特に住民が主体的に行う必要がある「避難」と「避難所運営」を中心に学ぶための犬山市総合防災訓練が、9月3日午前8時30分より、犬山市内の今井小学校で開催されました。
午前8時30分に安心情報メールで避難開始合図が送られてくると、各地区で事前に決めた集合場所で安否確認をし、ご近所の方で逃げ遅れている方がいないかを把握し、歩いて避難場所(会場)まで速やかに移動する。避難場所についたら避難者名簿(受付)を作成し、その後各自で普及啓発ブースを体験してもらうという流れの訓練でした。
19の各ブースでは担当者が丁寧に住民の方に説明・対応をしていましたが、我々歯科医師会も青木会長以下計5人で参加し、「地震の時には歯ブラシと液体歯磨きを持って行くこと、避難が長期になる場合は口腔の清掃が病気を予防すること」などを簡潔に説明し、防災セットに歯ブラシと液体歯磨きをいれて頂くことをお勧めしました。
各ブースを参加者が回り終わると、シェイクアウト訓練(合図にあわせて、「しせいをひくく」「あたまをまもり」「じっとする」という3つの動きを身につけ、地震の揺れから自分の身を守るための行動をとる訓練)を全員で行い、炊き出し(カレー)の試食をしました。また参加住民の方は、ゼンリンの協力で作成した大きな防災マップで、危険個所を確認していました。
訓練の最後には、講評・まとめとして参加した今井小学校6年生の代表者5人が感想を発表し、山田拓郎市長はじめ林俊光今井区長、ビアンキ・アンソニー市議会議長、来賓の原欣伸県議会議員から挨拶があり、防災訓練は午前11時30分に終了しました。
犬山では今夏は大雨のため3回避難指示があり、各所で被害が出たことで、日頃から防災意識が高まっているのだと思われますが、大変多くの住民の方が参加しており、さらに防災に対する意識を高めて頂ける大変有意義な事業であると感じました。